ARTURIA – MOOG MODULAR V2 – USER’S MANUAL
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7 サウンド・デザインの基礎知識
ここでは、実際の音色作成やシーケンスの組み方を説明していきます。大きく分けて 4 つのパートに
分かれており、簡単な例から徐々に複雑なものへと進めていきます:
第 1 パート:モジュラー・サウンド・シンセシスの基本について説明します。ここでは、最も基
本となるパッチング(VCO から VCA に接続すること)から、豊かな音色作成(複数の VCO、
VCF、VCA を使った音色)までを紹介しています。
第 2 パート:シーケンサーの様々な使用例を紹介します。
第 3 パート:キー・フォローやトリガーの使用例、さらにコーラスやディレイ・エフェクトを使
用しないステレオ音色を作る方法などを紹介します。
第 4 パート:モーグ・モジュラー V2 の新モジュールを使用した音色作りについて紹介します。
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7.1 モジュラー型シンセサイザーでの音色作り
7.1.1 簡単なパッチング その 1
では、始めに初歩的なモノフォニック音色のプログラム方法をマスターしましょう。そのためには、
次の 4 つのモジュールを使います:
1 基のオシレーター
1 基のローパス・フィルター
1 基の出力 VCA
1 基の VCA 出力をコントロールするためのエンベロープ
これらのモジュールを使用することで、減算方式シンセサイザーの基本パッチングをおこなうことが
できます。
注意!!:もしミキサーVCA 上の « Inv » ボタンをクリックすると、音色の基礎となる部分に影響はありませんが VCA に入力
された信号が反対になります(例えば、下に向かうノコギリ波の波形が上に向かう波形に変わります)。
また、ミキサーVCA 上のソフト・クリッピング(軽い歪み)を使用すると、CPU への負荷が高くなります。
次ページの図は、それぞれのモジュールのパッチング例を示しています:
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