Arturia Prophet V User Manual Page 8

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1 イントロダクション
1.1
プロフェットの歴史
Prophet 5™
"1978 年に “Dave Smith”氏を中心にモーグ・シンセサイザーのエンジニア“John Bowen”氏とキャ
リア・ウーマンの“Barb Fairhurst”女史らで Sequential Circuits 社が創設されました。同社は当
初、カリフォルニア州サンノゼにあ Smith 氏のガレージでデジタル・シーケンサーの販売やシン
セ・プログラミングを行う会社としてスタートしました。その年の冬に開催された NAMM(National
Association of Music Merchants)ショーで同社が発表した「Prophet 5™」はその特徴あるサウンド
でまたたくまに多くのミュージシャンを虜にしました。"
Vintage Synthesizers
(Mark Vail 著/Copyright Miller Freeman, Inc)より抜粋
当時、Prophet 5™ は“1 つの箱に Minimoog 5 台分搭載している”と記述されており、初めての実
用的なポリフォニック・シンセサイザーとして紹介されています。この Minimoog との比較は、おそ
らくそれぞれのデザインの類似から記述されたと考えられます。
Smith 氏のガレージより誕生した Prophet 5™ により Sequential Circuits 社は 5、6 年後にはアメリ
カでも有数なシンセサイザー・メーカーへと発展しました。
Prophet 5™ は 5 ポリフォニック・ボイスで、それぞれボイスは 2 つのオシレーター(オシレーター
A、オシレーター B)の信号とホワイトノイズをミックスし、その信号をさらにローパス・フィルタ
ーを通じて制御しています。ローパス・フィルターはオシレーターからの信号を 4 つのポイントをも
ったエンベロープ・ジェネレーターで変調することができ、レゾナンス効果(フィルターを共鳴させ
る)によりサウンド・ソースとして利用することも可能でした。信号はローパス・フィルターを通過
するとフィルターと同じく 4 つのポイントをもったエンベロープ・ジェネレーターで制御するアンプ
へと接続されます。また、ポリ・モジュレーション(POLY-MOD)機能によりオシレーター B やフィル
ターのエンベロープよってオシレーター A の周波数やパルスワイズ、フィルターのカットオフ周波数
を変調することが可能でした。最終的にそれらの信号はモジュレーション・ホイールで調整された
LFO とピンクノイズをミックスされます。鍵盤は 5 オクターブ仕様でノートオン、ノートオフ機能が
あり、タッチレスポンス機能は搭載されていませんでした。
“Prophet 5™ には 6 つのバージョンが存在します。バージョン 1 はオリジナル・デザインのもの、
バージョン 2 はそのデザインを精錬し、透き通ったパーツが特徴的なものでした。バージョン 3 はこ
れまでのバージョンとは大きく異なり、IC 制御によるオシレーター(CEM)、改良されたオーディ
オ・デジタル・コンバーター(ADC)とデジタル・オーディオ・コンバーター(DAC)など、電圧制御
方法が大きく姿を変えました。より精巧なエディット機能とチューニングを実現し、実用性を高める
ため音色数もこれまでの 80 から 45 までに減少しています。そのため、なかにはこれまでのバージョ
ンより劣化したという人もいます。たしかにその通りかもしれませんが、これまでのバージョンに比
べ遥かに安定性が向上しているのも事実です。”
(提供 Matt Bassett 氏)
ARTURIA – PROPHET V – USER’S MANUAL
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